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子宮ガンに関して

2006/03/09UP
最近、子宮ガンという言葉をよくテレビの医学番組や特集の中で耳にします。今回は、最近多いとされている子宮ガンに関して、医学書から一部掲載してみることにしました。
   子宮ガンには
 子宮頸部ガンと子宮体部ガンの2つのタイプがあります
  「子宮ガン」には子宮頸部ガンと子宮体部ガンがあります。「ガン」が子宮入口付近の子宮頚部に発生するのが子宮頸部ガンで、子宮本体にできるのが子宮体部ガンです。 どちらも「子宮ガン」ではありますが、発生場所だけではなく「ガン細胞」の種類も異なります。そのため治療法や経過も異なります。
   子宮頸部ガンの原因はウイルスです
  子宮頸部ガンの原因は、ヒト・パピローマウイルス(HPV)というウイルスです。 このヒト・パピローマウイルス(HPV)は性交渉により感染します。このウイルスはごくありふれた存在で、性交渉の経験のある女性であれば、ほとんどの人が感染したことがあると考えられています。 このウイルスに感染しても多くの場合、その人の免疫力によりウイルスが体内から排除されます。しかし、何らかの理由によりウイルスが排除されずに感染が長期化した場合、長い年月をかけ、子宮頸部ガンへと進行する危険性があります。
   ヒト・パピローマウイルス(HPV)とは・・・?
 

HPVには100以上ものタイプがあります。ですが全てのタイプが子宮頸部ガンの原因となるものではありません。子宮頸部ガンは高リスク型HPVと呼ばれている一部のHPVによって引き起こされます。高リスク型HPVは性交渉により人から人へと感染します。 この高リスク型HPVが持続感染した場合、子宮頸部ガンへと進行する危険性があります。持続感染する原因はまだ明らかにはなっていませんが、現在ではその人の年齢や免疫力などが影響しているのではないかと考えられています。

   子宮頸部ガンは防ぐことができる病気です
 

子宮頸部ガンは他のガンとは異なり、検診で防ぐ(ガンになる前に発見する)ことが可能です。ガンになる前に発見、治療を行えばほぼ100%完治します。また子宮を温存することも可能なため、その後の妊娠・出産も可能です。

   子宮頸部ガンの検査方法(以下の2つの検査があります)
 

1)細胞診
子宮頸部の細胞を採取して異常がないかどうかをみる検査。

2)HPV検査
同様に細胞を採取して、子宮頸部ガンの原因となるウイルスに感染していないかを判定する検査。

現在では、細胞診単独の検診が主流となりますが、細胞診は採取した細胞に異常がないかどうか顕微鏡で観察する方法で、ガンの診断には有効な方法です。しかし、ガンの前段階である異形成の診断においては、病変を発見できないことがあります。一方、HPV検査は原因となるウイルスに感染していないかどうか調べる検査なので、異形成を予測するのにも優れています。また、HPV検査によって、将来子宮頸部ガンになる危険性があるかどうか知ることもできるのです。より確実な検診にするため、HPV検査と細胞診の併用検診をお奨めしております。

細胞診とHPV検査を併用することで、検診の精度がほぼ100%となり、将来のリスクも知ることができます。アメリカの婦人科検診のガイドラインでは細胞診、HPV検査の両方が陰性の場合は、その後3年間は検診の必要がないとされています。

   最後までお読みいただいた皆様へ
 

[子宮頸ガンワクチンに対するボランティア募集にあたり・・・]

婦人科健診は若い世代にはまだまだ参加することにためらいを感じるという傾向にありますが、妊娠・出産前の女性にこそ大切な健診です。私どもの見解と致しましては性交渉の経験がある全ての女性にとって今回のボランティアは有意義なものであると考えております。現在、子宮頸部ガン発症の危険にさらされている全ての女性のためにこの治験薬は開発されました。同じ女性としまして、一日も早くこの薬の認可がおりる事を願うとともに、私どもの考えにご理解いただき、ボランティアにご協力いただけることを心よりお待ち申し上げます。

                ボランティアサーチ・オペレーター(女・23歳)

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子宮ガンに関して