1)細胞診
子宮頸部の細胞を採取して異常がないかどうかをみる検査。
2)HPV検査
同様に細胞を採取して、子宮頸部ガンの原因となるウイルスに感染していないかを判定する検査。
現在では、細胞診単独の検診が主流となりますが、細胞診は採取した細胞に異常がないかどうか顕微鏡で観察する方法で、ガンの診断には有効な方法です。しかし、ガンの前段階である異形成の診断においては、病変を発見できないことがあります。一方、HPV検査は原因となるウイルスに感染していないかどうか調べる検査なので、異形成を予測するのにも優れています。また、HPV検査によって、将来子宮頸部ガンになる危険性があるかどうか知ることもできるのです。より確実な検診にするため、HPV検査と細胞診の併用検診をお奨めしております。
細胞診とHPV検査を併用することで、検診の精度がほぼ100%となり、将来のリスクも知ることができます。アメリカの婦人科検診のガイドラインでは細胞診、HPV検査の両方が陰性の場合は、その後3年間は検診の必要がないとされています。
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